北西の強風が吹く中、滑川町の里山エリアを中心に神社やお寺を巡ってきました。市野川沿いの未舗装路を走ります。前を横切るのは関越自動車道。
時期は2月中旬です。
立春は過ぎましたがまだまだ冬枯れの風景です。
スギはもうこんな色に。見ているだけで目が痒くなってきます・・・。今シーズンも走ることができるのはあとわずか。
月輪にある「勢至堂」です。こちらは色々と面白いお堂です。
勢至菩薩は午年の守り本尊ですが、お仕えしているのがウサギということで、ウサギが随所に。
こちら卯の狛犬、阿形。
そして吽形。ちゃんと口が阿吽になっています。
見上げると正面の鬼板にもウサギ(ネコっぽい)が。マンガチックな顔です。案内板によりますと須弥壇の四隅にもウサギの彫刻があるそうで、この付近の人は昔からウサギは食べなかったそうです。
唐破風の向拝は屋根の一部を切り取られたように取り付けられています。龍や獏、獅子などの彫刻もあります。
市野川水循環センター前の天神沼。薄氷が張ってます。
滑川町のキャラ「ターナちゃん」マンホール。滑川町に生息し国の天然記念物になっている「ミヤコタナゴ」の妖精だそうです。
再び市野川沿いを走ります。寒気の吹き出しによる雲が次々と流れてきます。
左に行くと伊古の里、右に行くと慶徳寺。今回は慶徳寺へ向かいます。
ちょっと坂を上って慶徳寺に到着。ここには寺沼と呼ばれる沼があります。
ここのカモは人が来たら遠くへ逃げます。誰かが餌をやっている沼ですと人が近づくと逆にどんどん向かってきます。
あまり知られていませんが、慶徳寺には四天王像と薬師堂があってとても見応えがあります。
四天王門。ここに四天王像が安置されています。滑川町のHPによりますと、元々はこの先の石段を上がったところにある薬師堂の門だったそうですが、今はお寺の総門になっているそうです。
四天王門にある注意書きの札「ここ四天王門くぐって右鐘楼堂、左石段昇れば御薬師堂参願自由、右ブロック壁内への進入ご遠慮を」とのことです。
四天王像は彩色が施されていて大きく迫力があります。滑川町HPによりますと寄木造りで江戸中期の作だそうです。私は仏教美術に詳しくないのでどれがどの像なのかちょっと分かりません。ちょっと失礼な書き方になってしまうのですが、たぶんこちらが南方増長天。
たぶん東方持国天。もしかしたら東と南は逆かも知れません。
たぶん西方広目天。
たぶん北方多聞天。毘沙門天。間近で拝むことができますので一見の価値ありですよ。
四天王門をくぐって次は薬師堂へ向かいます。その2へ続きます・・・